長時間労働の正当化が持つ危険

大阪をはじめ、全国各地の企業様にセミナー講師講演をご依頼いただく中で、「長時間労働は良くないとわかっているんだけど…」というお声を耳にすることがあります。
しかし、長時間労働を正当なもの、美徳とする考え方は、健康や生活習慣病予防という観点から見ると、非常に危険なものでもあります。

長く働くことが評価されてしまう

日本のビジネスマンには、長時間労働=美徳・良いこととして正当化する風潮や考えが、まだ多く残っています。仕事の結果や質よりも、忠実さや量が評価される傾向にあり、「上司より先に帰りにくい」という職場の雰囲気から、特に急ぎの仕事を抱えているわけではないが何となく残業するという方も少なくありません。つまり、ワークライフバランスの重要性を頭では理解しつつも、長時間労働をすることで自分の時間を会社に捧げているという美徳化・正当化の意識が働いているのです。

長時間労働の持つ弊害

健康という側面から見ると、長時間労働には様々な弊害があります。
大阪市内の電車に乗っていると、朝の通勤時間を睡眠に充てている方を良くお見かけしますが、睡眠時間の短時間化・生活サイクルの夜型化は疲労回復を遅らせ生産効率の悪化にもつながりやすいものです。

日本は先進国の中でも、長時間労働の割に生産性が低いといった問題がありますが、長時間労働が及ぼしている影響も少なからずあるのではないでしょうか。
また、仕事に時間を割いている分だけ、健康管理や精神的なリフレッシュの時間を取りづらくなるということは言うまでもありません。

長時間労働が与える健康への影響

ストレスや生活習慣の悪化は、3大疾病をはじめとする生活習慣病や精神疾患の原因となることがわかっており、長時間労働の影響で過労死に至ったケースもあります。
その中には、健康な身体でも過剰な労働が死をもたらすという事実を明確にした事案があります。あるスーパーの鮮魚部門で働いていたI氏が急性心機能不全により命を落とした事件も過労死事案の一つです。

健康診断の結果も良好でタバコや飲酒などの習慣もなかったI氏ですが、13時間以上の長時間労働が恒常化していて、人手不足のため休日出勤も余儀なくされていました。また、-25度の冷蔵庫に出入りする作業環境にも置かれていました。短期的・長期的にも過酷な労働環境に従事していたことが明らかとなり、その死は過労によるものと判断され、労災認定に至りました。

この事案からもわかるように、適切ではない長時間労働を良しとする意識、美徳化・正当化する風潮は、とても危険な考え方です。

個人・企業全体で、生活習慣病予防をはじめとする健康管理に取り組むのであれば、まずは長時間労働を正当化する意識や残業時間の長さを、評価する体制そのものを変えていく必要があります。企業をあげて従業員の生活習慣病予防やメンタルヘルス対策に取り組むことは、企業様にとっても大きなメリットをもたらします。

当社は大阪を中心に、全国で企業様に合わせた生活習慣病予防講演やメンタルヘルス研修を承っています。まずは、長時間労働を正当化する意識から、ワークライフバランスを重視する考え方にシフトチェンジするところから始めてみませんか?


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